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大須賀淳
2024.4.5 07:52その他ニュース

男系男子固執議員の全てがウソに思えてくる

約8割に上る国民の女性・女系天皇容認の声を完全に無視し、先祖の身分を根拠に恣意的に選んだ人物を皇族の養子にするという違憲疑義の強い「案」を肯定した自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」(なんと空虚な名前)には憤り以外の感情がわかない。

 

もっとも悪質なのは、この「案」は事実上「形式上だけ仕組みを作っておけば、同意する人がおらず皇室が途絶える事態になっても我々のせいではない」という、政治家の責任逃れにしかなっていない点だ。「安定的な皇位継承の確保」に全身全霊で取り組む様子など、ポーズさえも見せない片手間でいい加減に物事を進めている。

 

それは、懇談会に出席した議員の発信にも明らかだ。懇談会メンバーである有村治子参院議員のポストを引用してみよう。

 

これを見ると、懇談会が15時から、そして次の予定が16時からと、移動や準備も考えれば1時間にも満たないスケジュールしか割かれていないのがわかる。

 

国会議員のスケジュールがいくら過密であっても、日本という国の根幹に関わる非常に重大なテーマの議論が、こんな短時間で終了することが「前提」になっているのが信じられない。会議を行ったという形だけ残すための「空虚な定例会」のような意識で開かれていることが明白だ。

 

そして締めくくりの一文

 

議論の内容や個々のメンバーの考えなどは一切表明されず、単に「有識者」会議の報告を是認したという(最初から決まっていた)結論を機械的に一元発表するのみ。

 

ここに雁首並べている面々の存在意義って、いったい何?

 

この有村議員のWebサイトを閲覧してみると、次のような文言があった。

 

先祖が皇族であるだけで、生まれた時から一般国民である人を「数の確保のために養子にしろ」と迫るのが、この人の考える「ご皇室の尊厳を守る」ことらしい。

 

さらに、有村議員は「家族」の問題に熱心に取り組むかのような言説を載せているが

 

「数の確保のために」婚姻後も女性皇族の身分を保持する一方、夫や子は一般国民という「ねじれた家族像」が、「誰もが健やかに暮らし参画できる、持続可能な社会」につながると本気で考えているのだろうか。

 

そして、「数の確保」という失礼極まりない都合で女性皇族をコマのように使わんとする案に賛同する、ゴリゴリの男系男子固執者であるこの議員が

 

初代の女性活躍・少子化対策担当大臣って、いったい何の冗談だろうか

 

なお、有村議員は現在4期目のベテラン議員だが、過去4回の当選は全て比例によるもの。この人たちと同じで、「国民に直接選ばれた」事は一度もない。

過去記事「比例当選オンリーの「ダンケーセールスマン」」も参照の事。

 

個としての政治信念ではなく、「党のコマ」として欺瞞にまみれているから、皇族の尊厳も、大半の国民の思いも踏みにじったような内容の案を左から右へと流すような暴挙ができるのではないか。

 

そんな国会議員に、存在価値はあるのか?

 

記事中では有村議員にフォーカスしたが、ここに漫然と並ぶ議員全員に強く問いたい。

 

皇位継承問題で欺瞞にまみれた行いに終始する男系男子固執議員の、全ての主張が空虚な嘘に見えてくる。

大須賀淳

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